2020年8月10日月曜日

資産運用の方法 アセットアロケーション『無リスク資産とリスク資産の割合を決める』


アセットアロケーションとは、資産を株や債券など配分を決めることである。アセットは資産、アロケーション は配分という意味である 。資産は現預金、国内株式、国内債券、外国株式、外国債券、不動産、コモディティ(商品・金など)などがある

資産運用の簡単な方法は、結論からいうと、インデックス投資を行うことである。
①無リスク資産とリスク資産との比率を決める。
②リスク資産は分散投資を行う。

もう少し簡単な具体例を挙げると
①無リスク資産:リスク資産=1~50:100 - 無リスク資産
②リスク資産は手数料の安い世界分散された株式インデックスファンド。(不動産の占める割合に注意)。
これだけでも十分であるかもしれない。

①無リスク資産とリスク資産との比率を決める。

無リスク資産とは値動きの幅がない、あっても小さい現金や国債のことである。リスク資産とは値動きの幅が大きい株式、外国債券、不動産などのことである。値動きの幅は商品により違う。

無リスク資産は安全資産と言われるが、無リスク資産が安全、リスク資産が危ないとは限らない。必ずインフレリスクを考慮しなくてはならない。世界は長い目で見ると少しづつインフレに向かっている。日本は長年デフレに悩まされてきたが、今後もデフレが続くという保証はない。(むしろ例外と考えてもいいのでは・・・)。インフレ下では実質資産はインフレ分だけ目減りする。必ずしも株がインフレに追いつく、それを上回るリターンになるとは限らないが、インフレに対抗できる資産は株式であるともいえる。(インフレ連動国債なんて言うのもあるが・・・)無リスク資産だけでは必ず目減りする。リスク資産も持っておく必要性がここにある。

では本題の無リスク資産とリスク資産の割合はどのようにすればよいのだろうか。考え方は人により様々である。バフェットの師ベン:グレアムは25%~75%の間で考えれば良いと言っている。『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え 』の著者ジェイエル・コリンズ氏は若くて収入が安定しているときはなるべく多くをリスク資産に回すべきだと言っている。当面の生活資金以外はすべてリスク資産に回してもよいと考えている。退職後や収入が不安定なら無リスク資産:リスク資産=20~50:50~80で変動の幅を小さくしたらよい。山崎元氏はリスク資産の損失が最悪1/3あると考えて、耐えられる範囲で金額を決めればよいと言っている。

無リスク資産:リスク資産 = (年齢):(100 - 年齢)という年齢で配分を決める方法がよく言われる。分かりやすいが、あまり良い方法ではないと思う。資産がたくさんある人がこの方法で行うのはばかげている。年齢よりもその人の経済状況で変化させるべきである。

・無リスク資産:リスク資産=1~50:100 - 無リスク資産
・リスク資産が1/3まで損失を出しても耐えられる範囲で金額を考える
この2点で考えれば良いと思う。割合で考えると年1回のリバランス(資産の割合を最初に決めた割合に戻すこと)の際リスク資産を高いときは売り、安いときは買うということが自動的にできるようになる。


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