2020年8月31日月曜日

呼吸法:無料でできる最も効果の高い健康法



健康維持で最も大切なものはと聞かれたら、食事と答える。次に大切なものはと聞かれたら呼吸と答える。お金がかからず、非常に効果が高いものが呼吸法である。精神や肉体に変調があると呼吸は浅くなる。浅くなれば酸素が十分に体を巡らなくなるので、身体の調子がだんだん悪くなるのは想像できるだろう。人間食べなければ死んでしまうがすぐには死なない、しかし呼吸が止まればすぐに死んでしまう。それ程大切なものである。古代から深く、長い呼吸を行うと気力が高まり、心身の状態が良くなることを先哲は知っていた。体調が悪い、ついていないという方はまず呼吸から変えてみてはどうだろう。簡単なものから少し複雑なものまで3つほど紹介したい。自分がいいと思ったものを継続してほしい。

1.4-7-8呼吸法

『癒す心、治る力』の著者で有名なアンドルー:ワイル博士がおすすめする呼吸法である。博士も最もおすすめの健康法として呼吸法をあげている。ヨガの呼吸法がもとになっている。 やり方も非常にシンプルである。

楽な姿勢で座るか、仰向けになる、呼吸をしているあいだは、舌の先を上歯の裏側に軽くつける。

①「フゥー」という音をたてながら、口から息をぜんぶ吐き切ります。

②口を閉じ、こころのなかで1から4まで数えながら、鼻から静かに息を吸う。

③1から7まで数え、息をとめる。

④「フゥー」という音をたてながら、1から8まで数え、ゆっくりと口から息を吐き切る。

以上を4回行う。1か月ほどして慣れてくれば8回まで増やしてもよい。少なくとも1日に2回ほど行う。

他にもふいご呼吸などもすすめている。http://www.okadamokichi.jp/gracefuldays_2.html


2.塩谷式正心調息法

塩谷信男医学博士が考案した呼吸法である。呼吸法にイメージ、想念を組み合わせ効果をあげている。生まれつき身体が弱かったが、呼吸法で健康を取り戻し、106歳長寿を成し遂げられた。(ただ100歳までは健康でおられたが、最後の6年間は体調を崩され、認知症となった。頑張り過ぎず、無理をしないことの大切さと現代医療の弊害を考えさせられる。詳しくはご子息の塩谷信幸先生のブログを参照していただきたい)しかし、塩谷先生が考案された呼吸法が健康に大きく寄与したことは疑いがない。この呼吸法の特徴は肺の底までいっぱいに酸素と取り込むために、横隔膜をしっかりし下まで引き下ろすところにある。呼吸法のやり方だけ簡単に述べみたい。

①吸息:鼻から静かに肺底まで吸い、丹田に向かって横隔膜を下げる。

②充息:吸い込んだ息を丹田に押し込む。肛門をギュとしめ、数秒から十秒程、息を止める。

③吐息:肛門の力を緩め、鼻から静かに息を吐き出す。腹の力を抜き、腹をへこませる。

④小息:軽く一息する。

以上を1日少なくとも25回繰り返します。

⑤静息:以上が終わった後に、丹田に意識を置き、静かにゆっくり10回普通の呼吸をする。

詳しいやり方は『自在力』塩谷信男著 サンマーク文庫やwebsiteを参照してほしい。


3.西野流呼吸法

西野皓三先生によって考案されたされた呼吸法である。足芯呼吸と華輪という回転式のスワイショウが大きな柱となっている。 足芯呼吸とは気を全身にをめぐらすイメージを伴いながら行う独特の呼吸法である。気を全身にめぐらすのでただの腹式呼吸よりも効果が高いように思える。著者も長年続けている。

①丹田から足裏に向けたイメージで息を吐いていく。

②足の裏から下腿・大腿を通して丹田まで息を吸い上げる。

③肛門に軽く意識をおいたまま、背骨を通して、百会まで吸い上げる。

④軽く息を止め、身体の前面通って丹田に下す。

⑤息を口から吐き、全身に気を広げていく。全身に広がったら、気を足の裏に下し、足の裏から息を吐く。

吸気は鼻から行い、呼気は口から行う。呼吸が苦しくならないように、途中で何度でも息継ぎして構わない。1回の足芯呼吸は2分ほどかけて行う。

詳しくは『西野流呼吸法』西野皓三著 講談社や西野流呼吸法公式ホームページを参照してほしい。


著者は西野流呼吸法が好きだが、自分に合ったものを継続して行ってほしい。継続すれば必ず効果はある。

2020年8月25日火曜日

資産運用の方法 アセットロケーション 資産をどこに置くか


 

アセットアロケーション(資産配分)のことは以前に書いたが、今回はよく似た言葉のアセットロケーションについて述べてみたい。アセットは資産、ロケーションは場所のことである。どこの口座に資産を組み入れるかを決めることである。インデックス投資で重要なのはまずはコストである。コストが安く済むところに資産を入れることが重要である。今までは個別のファンドの購入手数料、運用手数料のことをいやというほど書いた。コストの安い商品を扱っている販売会社に口座を持つことが大切である。

もう一つ大切なのが税金のことである。これが馬鹿にならない。資産が大きくなるほどびっくりするほど取られることになる。非課税口座を利用することだ。現在非課税口座というと、日本では確定拠出型年金(iDeCo)とNISAである。ただこのような制度はたびたび変更や新たな制度が作られることがあるので普段からよく情報を仕入れなければならない。

現在の2つの制度ではどちらが節税になるかというと確定拠出型年金である。ただし60歳までは受けとることができないのには注意が必要である。普段の生活資金に余裕がないのに拠出を多くしてしまうと、引き出せないので困ってしまう。そのことを除けばお得な制度である。

確定拠出年金は企業型の運用で得た利益は全額非課税となる、個人型でも控除”の枠内に収めれば、税金はかからない。掛け金の分、所得税、住民税が控除される。投資信託の手数料が安い。万が一自己破産しても、確定拠出年金のお金は守られる。

一方NISAは運用益のみ非課税になるが、いつでも引き出すことができる。所得税、住民税の控除はない。NISAとつみたてNISAがある。現在は選択制であり、NISAは年間の投資枠は大きいが、運用年数は短くなる。逆に積み立てNISAは毎月の積立額は小さいが運用年数は長くなる。どちらが良いかは人それぞれなので、ここでは細かいことは延べない。詳しくは金融庁のサイトを見てほしい。

確定拠出年金口座とNISA講座の使い方だが、確定拠出年金口座に使い、次にNISA講座、特定口座と振り分け、特にリターンが高いと思われるもの(外国株式)ほど確定拠出年金を使うとよい。

分かっているとは思うが、銀行預金は一行1,000万までには忘れないように。個人向け国債は銀行でも証券会社でも購入できるが、証券会社は購入キャンペーンをたまに行っている。

2020年8月21日金曜日

資産運用の方法 ポートフォリオを考える(具体的な金融商品)




資産配分のアセットアロケーションを決めれば、具体的にどの金融商品を買うかを決める。金融商品の組み合わせのことをポートフォリオという。金融商品はごまんとあるので、初めて資産運用に取り組もうとする人はどれにすればよいのか見当がつかないかもしれない。しかしここでも分散、低コストで選べばよい。あと手間がかからず、換金性が良いことも考慮すると低コストのインデックスファンド、ETFが最適である。

もちろんもっと利回りの良い投資があるという人もいるであろう。不動産投資の方が良い、現物株の方が良いという意見もある。うまく投資できる人ならそれでも良いかもしれない。でも息子には薦めない。どうしても挑戦したいというのなら、なくなっても良いお金で行うように言うだろう。大半の人はウォーレン・バフェットやピーター・リンチのような能力があるとは思えない。『敗者のゲーム』の著者チャールズ・エリスのや『ウォール街のランダムウォーク』の著者バートン・マルキールが言っているように、アクティブ運用ファンドの4分の3はインデックス運用に負ける。また10年以上勝ち続けることは皆無に等しい。

では実際に具体的にどのような金融商品を買えばよいのであろうか。
無リスク資産なら

①銀行預金(一行1000万まで)
②個人向け国債 変動10年
③国内債券インデックスファンド(微妙)

②がおすすめである。個別の社債は外債は為替リスク、デフォルトリスクがあるので買わない方が良い。外国債券ファンドもそれなりにリスクはある。国内債券ファンドを買うより個人向け国債変動10年の方をおすすめする。個人向け国債は元本保証、手数料なしである。

リスク資産は低コストの世界分散されたインデクスファンドで良い。金や不動産(リート)など、もっと幅広く分散した方が良いのではという意見もあるだろう。でも著者は世界分散されたインデックスファンドだけで良いと考える。
筆者なりの理由であるが

①歴史的に株式の運用利回りが最も良い。(今後も良いかどうかはわからないが)
②日本人の多くは不動産に対する資産配分が大きい
③バフェットは「金は輝くだけで役に立たず、何かを生み出すものではない」と言っている。(2020年4~6月期にカナダの大手金鉱山企業であるバリック・ゴールドの株式を保有しているが、現時点で真意は著者には分からない)会社や土地には生産性があるが金自身には生産性はない。
④いくら分散といっても商品が多くなりす屋ぎると管理が面倒である。

具体的な商品は
①一本でいくなら「全世界に分散されたインデックスファンド」
②自分なりに配分を決めたいなら「国内株式…TOPIXまたは日経255、先進国株式(日本を除く)…MSCI‐コクサイ、新興国株式…MSCI‐エマージングに連動したファンド、ETF」

最も大切なのは低コストであること。リターンを決めるのはコストである。純資産が少なすぎるものや減っているものには注意した方が良い。ファンドが解散されてしまうかもしれないからだ。リターンで選ぶことは絶対にしてはいけない。過去のリターンは将来のリターンを表すものではない。①の世界分散されたインデックスファンドは1本だけで何もしなくてよい。最近ではコストも非常に少ない。子孫が株式運用に興味がなくても、遺産を受け継いだら、必要な時までそのまま置いておけばよい。ラクチン、簡単である。②なら自分の好みの配分で決められるが、年1回のリバランス(資産配分を最初の割合に戻すこと)が必要である。

具体的な商品名は「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 」のサイトが参考になる。

筆者は凝り性、様々なことが気になる性格でもあるが、面倒くさがりで、楽したいという気持ちも大きい。そのためあまり複雑なポートフォリオは好まない。預金または個人向け国債、世界分散されたインデックスファンド、少し日本株の割合を増やしたいのでTOPIXをそこに組み入れる。ラクチン、簡単、低コストで行っている。





2020年8月17日月曜日

資産運用の方法 アセットアロケーション『リスク資産を考える』




前回、無リスク資産とリスク資産の割合を考えた。無リスク資産には 「現預金」「国内債券」などが含まれる。リスク資産には「国内株式」「外国株式」「外国債券」「不動産」「コモディティ(金とか原油、トウモロコシなど)」などが含まれる。今回はこのリスク資産を考えてみたい。

個人的には「国内株式」「外国株式(先進国・新興国)」で十分と考える。以前にも書いたが不動産は日本人の場合、持ち家が資産のほとんどを占める場合が多い。不動産に偏りがちの資産配分になるきらいがある。金は株式のヘッジとして持つ人もいるが、バフェットの次の言葉が好きである。「株は企業が活動して利益を生み出していくが、金それ自体はものであり何も生み出さない」複利効果を得るには株式が良い。どうしても不動産や金などのコモディティを扱いたいなら、換金性の良いRIETやETFで購入すればよい。個人的にはあまり複雑にしたくないこともあり、また必要性もあまり感じない。

株式の資産配分にも様々な考え方がある。米国企業は世界で活躍しており、利回りもいいから米国株一本という人もいるが、リスク資産運用の基本はいつでも分散である。これが要だ。どこの国、地域が最も上り、最も下がるかは分からない。必ず世界分散を行うべきである。少なくとも国内株式と先進国株式の2つには配分することである。日本はこれから先、成長は見込まれないので、日本株はいらないという人もいるが、これも考えものである。日本に住んでいるのなら、日本円で生活する。また為替リスクがあるから外国株はいらないというのも考えものである。為替はどのように動くか分からない。何度も言うが国内株式と外国株式に分散することである。

では国内株式と外国株式の割合はどのようなものがあるだろうか。日本株、先進国株(日本を除く)、新興国の3つで考えるのが一般的である。配分の例を挙げてみたい。

①時価総額比率で配分する。

②リスクとリターンから最適解を考える。

③①と②の間を取る。

④国内株:先進国株(日本を除く):新興国株 = 1:1:1と同じ比率で配分する。

①は最もオーソドックスで、簡単である。手数料の低い投資信託もあり、リバランスの必要もない。手間がかからず、投資に興味のあまりない方、忙しい人にも向いている。何もすることがないのでつまらないと感じる人もいるかもしれない。

②は山崎元氏を参考にしていただければよい。「外国(日本を除く先進国)株式6割+国内株式4割」の比率を推奨している。日本株式が多いと思われる方もいるかもしれないが、日本円で生活することが考慮されている。

③国内株式:外国株式 = 1~4:9~6の範囲で配分を決める。自分の考え方を反映できが、複雑になり過ぎないように注意が必要である。

④新興国株式の割合が高いのでボラティリティは高くなるかもしれないが、リターンも高まるかもしれない?。同じ比率なので分かりやすい。

結局どれがいいのか。好みというしかない。分散をしていれば、どんぐりの背比べというところであろう。筆者も最初の頃リスクやリターンを考え、小さいことにこだわったが、今はやめにした。それよりも子孫に受け継ぐときのことを考えるようになった。そう考えると複雑なものは省きたくなる。皆が株式投資に興味があるとは言えないからだ。全世界の株に分散された投資信託1本を選ぶのがベターかもしれない。昔と違い全世界の株に分散された投資信託の手数料も格段に安くなっている。リバランスもいらない。勝手に入れ替えも行ってくれる。為替リスクを抑えたいなら、国内株式の割合を好みで増やせばよい。

分散、手数料が安い、この2つに気を付け、ゆったりと航海するのが賢明である。


「急いでお金持ちになろうとする人は、けっきょくはお金持ちになれないのです。」

「ゆっくりお金持ちになるのは簡単です。だから貯金は早く始めることです。 」

by ウォーレン・バフェット



2020年8月10日月曜日

資産運用の方法 アセットアロケーション『無リスク資産とリスク資産の割合を決める』


アセットアロケーションとは、資産を株や債券など配分を決めることである。アセットは資産、アロケーション は配分という意味である 。資産は現預金、国内株式、国内債券、外国株式、外国債券、不動産、コモディティ(商品・金など)などがある

資産運用の簡単な方法は、結論からいうと、インデックス投資を行うことである。
①無リスク資産とリスク資産との比率を決める。
②リスク資産は分散投資を行う。

もう少し簡単な具体例を挙げると
①無リスク資産:リスク資産=1~50:100 - 無リスク資産
②リスク資産は手数料の安い世界分散された株式インデックスファンド。(不動産の占める割合に注意)。
これだけでも十分であるかもしれない。

①無リスク資産とリスク資産との比率を決める。

無リスク資産とは値動きの幅がない、あっても小さい現金や国債のことである。リスク資産とは値動きの幅が大きい株式、外国債券、不動産などのことである。値動きの幅は商品により違う。

無リスク資産は安全資産と言われるが、無リスク資産が安全、リスク資産が危ないとは限らない。必ずインフレリスクを考慮しなくてはならない。世界は長い目で見ると少しづつインフレに向かっている。日本は長年デフレに悩まされてきたが、今後もデフレが続くという保証はない。(むしろ例外と考えてもいいのでは・・・)。インフレ下では実質資産はインフレ分だけ目減りする。必ずしも株がインフレに追いつく、それを上回るリターンになるとは限らないが、インフレに対抗できる資産は株式であるともいえる。(インフレ連動国債なんて言うのもあるが・・・)無リスク資産だけでは必ず目減りする。リスク資産も持っておく必要性がここにある。

では本題の無リスク資産とリスク資産の割合はどのようにすればよいのだろうか。考え方は人により様々である。バフェットの師ベン:グレアムは25%~75%の間で考えれば良いと言っている。『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え 』の著者ジェイエル・コリンズ氏は若くて収入が安定しているときはなるべく多くをリスク資産に回すべきだと言っている。当面の生活資金以外はすべてリスク資産に回してもよいと考えている。退職後や収入が不安定なら無リスク資産:リスク資産=20~50:50~80で変動の幅を小さくしたらよい。山崎元氏はリスク資産の損失が最悪1/3あると考えて、耐えられる範囲で金額を決めればよいと言っている。

無リスク資産:リスク資産 = (年齢):(100 - 年齢)という年齢で配分を決める方法がよく言われる。分かりやすいが、あまり良い方法ではないと思う。資産がたくさんある人がこの方法で行うのはばかげている。年齢よりもその人の経済状況で変化させるべきである。

・無リスク資産:リスク資産=1~50:100 - 無リスク資産
・リスク資産が1/3まで損失を出しても耐えられる範囲で金額を考える
この2点で考えれば良いと思う。割合で考えると年1回のリバランス(資産の割合を最初に決めた割合に戻すこと)の際リスク資産を高いときは売り、安いときは買うということが自動的にできるようになる。


2020年8月3日月曜日

資産運用の方法、投資を始める前に


 

資産運用というと投資を思い浮かべる人が多いが、投資を行う前にすべきことがある。

1.ローン(借金)を確かめること。

ローン(借金)をしないことが大切であるが、万が一借金がある場合にはその返済について考えなくてはならない。『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え 』ジェイエル・コリンズ 著, 小野 一郎訳、ダイヤモンド社には以下のように書いてある。

①金利が5%以上なら投資の前に借金を返すこと。

②3%以下なら投資を行った方がいい。

③3~5%の間なら先に返済してもよいし、投資を行っても良い。

実質リターン(=名目リターン - インフレ率)を考慮して参考にしてほしい。何よりも借金をしないことである。


2.当面の生活資金(現金)を用意しておく。

いくら必要ということはいえない。山崎元さんは3ヵ月と言っておられ、必要なら投資資産から切り崩せばいいと言っている。ただこれでは少なすぎるという人もいるだろう。コロナ危機のように急に仕事を失ったり、株価が大幅に値下がりしたりして、株式資産を切り崩したくない人もいるだろう。当面の生活資金は1~3年は必要だという人もいる。家族構成、仕事の安定さなどを考慮して、何か月分、何年分と用意しておくとよい。


3.不動産資産も考慮すること。

資産運用とは全ての資産の割合を考えることである。大きくは株式、債券、現金、不動産などである。日本人は不動産の割合が大きくなるきらいがある。相続で割合が大きくなるのは仕方ない部分もあるが、購入して大きくなりすぎるのは考えものである。日本人はローンをしてでも不動産を購入するきらいがあるが、不動産は値動きもあり、換金性も悪い。売買にも多額の手数料がいる。

遺産相続でも都心などでは地価が値上がりしすぎ、流動資産が少ないため、相続時に住処を売却しなくてはならないこともある。今後日本の人口は減少していく。一人っ子も多くなっている。親から不動産を受け継ぐことも多くなる。夫婦ともに一人っ子ならそれぞれ不動産を受け継ぐことになる。日本の一部を除いて不動産の価値は下がっていく傾向にあるかもしれない。

不動産に偏り過ぎた資産構成にならないように気を付けなければならない。


それでも毫鍼が大切

「 毫(ごう)鍼を受けるな、刺絡を受けよ。 」「 毫鍼は受けるな。刺絡がなければ灸を受けよ。 」で毫鍼(細い鍼に柄のついた一般的によく見る鍼)を受けることを否定してきたが、毫鍼の効果を否定しているわけではない。何度も言うように毫鍼が上手な、上手と言わなくてもそれなりに使える鍼師が...