2020年8月21日金曜日

資産運用の方法 ポートフォリオを考える(具体的な金融商品)




資産配分のアセットアロケーションを決めれば、具体的にどの金融商品を買うかを決める。金融商品の組み合わせのことをポートフォリオという。金融商品はごまんとあるので、初めて資産運用に取り組もうとする人はどれにすればよいのか見当がつかないかもしれない。しかしここでも分散、低コストで選べばよい。あと手間がかからず、換金性が良いことも考慮すると低コストのインデックスファンド、ETFが最適である。

もちろんもっと利回りの良い投資があるという人もいるであろう。不動産投資の方が良い、現物株の方が良いという意見もある。うまく投資できる人ならそれでも良いかもしれない。でも息子には薦めない。どうしても挑戦したいというのなら、なくなっても良いお金で行うように言うだろう。大半の人はウォーレン・バフェットやピーター・リンチのような能力があるとは思えない。『敗者のゲーム』の著者チャールズ・エリスのや『ウォール街のランダムウォーク』の著者バートン・マルキールが言っているように、アクティブ運用ファンドの4分の3はインデックス運用に負ける。また10年以上勝ち続けることは皆無に等しい。

では実際に具体的にどのような金融商品を買えばよいのであろうか。
無リスク資産なら

①銀行預金(一行1000万まで)
②個人向け国債 変動10年
③国内債券インデックスファンド(微妙)

②がおすすめである。個別の社債は外債は為替リスク、デフォルトリスクがあるので買わない方が良い。外国債券ファンドもそれなりにリスクはある。国内債券ファンドを買うより個人向け国債変動10年の方をおすすめする。個人向け国債は元本保証、手数料なしである。

リスク資産は低コストの世界分散されたインデクスファンドで良い。金や不動産(リート)など、もっと幅広く分散した方が良いのではという意見もあるだろう。でも著者は世界分散されたインデックスファンドだけで良いと考える。
筆者なりの理由であるが

①歴史的に株式の運用利回りが最も良い。(今後も良いかどうかはわからないが)
②日本人の多くは不動産に対する資産配分が大きい
③バフェットは「金は輝くだけで役に立たず、何かを生み出すものではない」と言っている。(2020年4~6月期にカナダの大手金鉱山企業であるバリック・ゴールドの株式を保有しているが、現時点で真意は著者には分からない)会社や土地には生産性があるが金自身には生産性はない。
④いくら分散といっても商品が多くなりす屋ぎると管理が面倒である。

具体的な商品は
①一本でいくなら「全世界に分散されたインデックスファンド」
②自分なりに配分を決めたいなら「国内株式…TOPIXまたは日経255、先進国株式(日本を除く)…MSCI‐コクサイ、新興国株式…MSCI‐エマージングに連動したファンド、ETF」

最も大切なのは低コストであること。リターンを決めるのはコストである。純資産が少なすぎるものや減っているものには注意した方が良い。ファンドが解散されてしまうかもしれないからだ。リターンで選ぶことは絶対にしてはいけない。過去のリターンは将来のリターンを表すものではない。①の世界分散されたインデックスファンドは1本だけで何もしなくてよい。最近ではコストも非常に少ない。子孫が株式運用に興味がなくても、遺産を受け継いだら、必要な時までそのまま置いておけばよい。ラクチン、簡単である。②なら自分の好みの配分で決められるが、年1回のリバランス(資産配分を最初の割合に戻すこと)が必要である。

具体的な商品名は「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 」のサイトが参考になる。

筆者は凝り性、様々なことが気になる性格でもあるが、面倒くさがりで、楽したいという気持ちも大きい。そのためあまり複雑なポートフォリオは好まない。預金または個人向け国債、世界分散されたインデックスファンド、少し日本株の割合を増やしたいのでTOPIXをそこに組み入れる。ラクチン、簡単、低コストで行っている。





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