2020年10月17日土曜日

鍼灸はどんな病でも適応症

 「よく○○病に鍼灸は効きますか」という質問をされるが、ナンセンスである。鍼灸に適応症はない。逆に言えばどんな疾患でも適応ということにもなる。鍼灸は生命力を高めることにより、その結果として症状が緩和される。無理やり症状を抑え込んだり、無理やり身体を働かすわけではない。ここが大きく西洋医学と違う。どこまで行ってもあなたの生命力にたよるしかない。鍼灸は生命力を高めるお手伝いをする。生命力を高めることが目的なので予防から、難病治療まで様々な場面に使える。

鍼灸は西洋医学の診断にそって治療をしない。望・聞・問・切(視診・匂いや音を聞く、問診、触診)から鍼灸・東洋医学独特の分類をし、証というものをたてる。証がたてば治療方法が決まる。西洋医学みたいに診断名はついたが治療方法はないということはない。新弾速治療である。西洋医学と視点が違うので西洋医学で効果がなかったのに、鍼灸・東洋医学で効果があったということがある。もちろんその逆もしかりである。鍼灸の効果は生命力の高さに左右される。生命力が高い人は早く効果が出るし、そうでない人はなかなか効果に時間がかかる。

鍼灸・東洋医学の適応症ていうのをみたことがあるぞという方もいるであろう。その通り西洋医学の病名がよく書かれていることがある。りょうてんが考える一番理由は、西洋医学が中心となった現在、患者さんに理解してもらうには、西洋医学の病名を書いた方が分かりやすいからである。東洋医学にも病名、症状名があるが、『瘧症・痺症・消渇』なんて書いても誰も分からない。

参考程度にWHO、NIHが推奨する疾患があるので載せておきたい。ただ何度も言ううように鍼灸・東洋医学は生命力を高めることに主眼ををおいているので、難病治療まで様々な場面に使える。予防を行いたい人、様々な疾病で困っている方、鍼灸治療をぜひ行ってほしい。

鍼の適応症、WHO → クリック

鍼の適応症、NIH → クリック

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